映画れぽ②「夜明けのすべて」

SixTONES松村北斗さん。お友達が彼の大ファンで、誘われて観に行きました。

演技の上手い下手とか全く分かりませんが、彼、別の映画で声優もされていましたよね。

アイドルってなんでもできるんですか?シンプルすごい。

 

2024年公開「夜明けのすべて」 監督:三宅唱



こんなひとにおすすめ

☆自分自身の体調や精神面について悩んでいるひと

☆生きづらさ、もどかしさを感じている人

 

感想

 

いやめっちゃ良い~…。

恋愛とかそういうのじゃなくて、ひたすら人っていいなって、生きるのってわるくないなって思える映画でした。

 

PMS月経前症候群)とパニック障害

それぞれ別の病により生きづらさを抱えるふたり。恋人になるとかそういうわけじゃないんだけど、ただ傍にいて、支え合ってひとつの仕事に向き合っていく。

人生を変える大きな出来事なんかなくても、ただ生きる。そんな二人の姿に、なんだか勇気をもらえます。

 

特に主人公と同じく、PMSがとにかくひどい私。上映中は共感の嵐でした。

 

ブランケット、ハーブティーピラティス、足湯、ヨガ。

どれも生理とたたかう女子の必需品。それでも思い通りにいかない自分の身体。

イライラして人にあたり散らかして、自己嫌悪になって泣いて…。

お金かけたって薬飲んだって意味ないじゃん、人の優しさすらうざったくて、そんな自分が嫌になって。

 

女主人公に自分を重ね、分かる、分かるぞぉ…とひたすら涙を流しました。

こんなに共感に全振りできる映画ってなかなかないよ~。そういう映画との出会いを大事にしたいと思いました。

 

映画の中で、二人は移動式プラネタリウムの上映会に向けて準備をすすめます。

そんな中、PMSガールは転職に向けて動き出します。

 

二人の別れもなんだかあっさり。

 

ただ、支え合って生きていくということを覚えた二人は以前とは違います。

特効薬ができたわけでもないし、病気が治ったわけでもありません。

それでも二人はそれぞれの場所でただ生きていく。

 

真っ暗闇だから出会える星があって、どれだけ昔の光でも、今の私たちにずっと届く。

1度出会った二人はどんなに時がたってもそのことを忘れません。

夜明け前がいちばん明るいから、夜があっても生きていく。

夜がどんなに暗くても、あの人もどこかで夜を生きている。

そう思うことが出来るから、これからもきっと大丈夫。

 

そんなことを教えてくれる映画です。

PMSつらいときまた観ます。とてもおすすめ。

 

生理痛ってそんなひどいん?wとか言ってくる人にマジ観てほしい。そんなひとも許せるくらい心温まる映画でした。

視聴者代表として、制作陣に作ってくれてありがとーーーって言いたい。ありがとう。

 

 

映画れぽ①「すばらしき世界」

映画が好きだから映画日記残そうと思った。

監督とか作風とか全然詳しくないけど。自分のための記録用に。

 

2021年公開「すばらしき世界」:西川美和監督

 

こんなひとにおすすめ

☆社会問題について考えたいひと

☆人のあたたかさを感じたいひと

☆過去と向き合いたいひと

 

感想

 

泣いちゃった!!びっくりした。

 

ヤクザかっこいいな~と思いながら観ていたんだけど、登場人物の人間らしさ、現実の厳しさ、社会の冷たさ、それでも生きていこうとする人間の強さ、脆さ。

いつのまにか引き込まれていました。

 

元ヤクザおじさんが社会に適応しようとあがくんだけど、過去も生き方も変えられなくて、悔しい思いをたくさんします。

それでも生きていくしかなくて…。

 

おじさんがあんまり不器用でまっすぐだから、なんかこう、ううう…って。

観てて一緒にもどかしくなりました。

 

私も悪いひとがいたらモップで頭叩きたいもん。ただ社会はそれを全力OK!とはしませんよね、当たり前だけど。

 

そんな生きづらさを抱えながらも必死に社会に適応しようとするおじさん。

本当すごくて、適応おじさんと呼びたい。

いつのまにか感情移入が限界突破してて、最後のシーンにはカメラマンさん(おじさんの友達)と一緒にめちゃめちゃに泣いちゃった。

おじさんの人生に思いを馳せて悲しくなりました。

 

ていうか、観終わったあとに検索して知ったんですけど、これ実話が元なの…?

激熱じゃん。

あと、劇中に福岡のまちがちょこちょこ出てきて、地元なので嬉しかったです。

 

生きづらさばかり綴ってしまったけど、この映画に出てくる人たちはみんな温かいです。

みんなそれなりに現実味もあって良い。ヤクザも前科者も怖いよね。それはそう。

 

社会に絶望したらみてほしい映画。

社会体制とかには色々疑問を感じはするだろうけど、それすらもこの生きづらい社会を生きるためのパワーにしてほしい。

 

罪を犯したひとを両手を広げて全員受け入れろ!とは言えないけど、自分に出来ることはやりたいって思います。

何があるかな~、保護司とか?

 

私も児童養護施設にたくさんお世話になった身。

 

これからたくさんお勉強して、そんな生きづらさを抱える人たちの力に…

とか、偉そうなことは言えないんだけど、「マジ生きづらいよね~」って一緒に言えるようになりたい。愚痴と共感は世界を救う!

 

そんな悲しくもやさしい気持ちにさせてくれる映画です!とても良かった!