映画が好きだから映画日記残そうと思った。
監督とか作風とか全然詳しくないけど。自分のための記録用に。
2021年公開「すばらしき世界」:西川美和監督
こんなひとにおすすめ
☆社会問題について考えたいひと
☆人のあたたかさを感じたいひと
☆過去と向き合いたいひと
感想
泣いちゃった!!びっくりした。
ヤクザかっこいいな~と思いながら観ていたんだけど、登場人物の人間らしさ、現実の厳しさ、社会の冷たさ、それでも生きていこうとする人間の強さ、脆さ。
いつのまにか引き込まれていました。
元ヤクザおじさんが社会に適応しようとあがくんだけど、過去も生き方も変えられなくて、悔しい思いをたくさんします。
それでも生きていくしかなくて…。
おじさんがあんまり不器用でまっすぐだから、なんかこう、ううう…って。
観てて一緒にもどかしくなりました。
私も悪いひとがいたらモップで頭叩きたいもん。ただ社会はそれを全力OK!とはしませんよね、当たり前だけど。
そんな生きづらさを抱えながらも必死に社会に適応しようとするおじさん。
本当すごくて、適応おじさんと呼びたい。
いつのまにか感情移入が限界突破してて、最後のシーンにはカメラマンさん(おじさんの友達)と一緒にめちゃめちゃに泣いちゃった。
おじさんの人生に思いを馳せて悲しくなりました。
ていうか、観終わったあとに検索して知ったんですけど、これ実話が元なの…?
激熱じゃん。
あと、劇中に福岡のまちがちょこちょこ出てきて、地元なので嬉しかったです。
生きづらさばかり綴ってしまったけど、この映画に出てくる人たちはみんな温かいです。
みんなそれなりに現実味もあって良い。ヤクザも前科者も怖いよね。それはそう。
社会に絶望したらみてほしい映画。
社会体制とかには色々疑問を感じはするだろうけど、それすらもこの生きづらい社会を生きるためのパワーにしてほしい。
罪を犯したひとを両手を広げて全員受け入れろ!とは言えないけど、自分に出来ることはやりたいって思います。
何があるかな~、保護司とか?
私も児童養護施設にたくさんお世話になった身。
これからたくさんお勉強して、そんな生きづらさを抱える人たちの力に…
とか、偉そうなことは言えないんだけど、「マジ生きづらいよね~」って一緒に言えるようになりたい。愚痴と共感は世界を救う!
そんな悲しくもやさしい気持ちにさせてくれる映画です!とても良かった!