映画れぽ⑤「万引き家族」
福祉の先生におすすめされた作品です。
彼と観ていると風俗シーンが出てきてちょっと恥ずかしかったです。
2018年公開「万引き家族」
☆こんなひとにおすすめ☆
・家族について悩んでいるひと
・犯罪、誘拐など社会問題への関心が高いひと
・考えさせられる映画がお好きなひと
感想
とんでもねぇ~~、、こんなことがあってたまるか映画。社会問題てんこもり家族映画。
でもそんな一言で表せないくらい重たくて、考えさせられて、好き…!
万引き家族というタイトルの通り、万引きや年金不正受給、虐待、誘拐など、犯罪によって繋がれた家族の物語。
映画は万引き家族の息子、祥太くん目線で多くの事情が語られます。
犯罪でつながった家族ですが、その絆は深く温かいもので、作品中は何度も幸せそうな家族の笑顔がたくさん見られます。
ただ、時がたつにつれて、家族に対する疑問、犯罪をする意味、周囲からの優しさを感じ取り、祥太くんの心情は変化していきます。
そしてついに逮捕され、家族は解体。
誘拐されていた妹「ゆり」は元の家族の下で再び虐待を受けて…。。
鬱!鬱です!!思いだして書いてるだけで鬱!すごく元気な時に観てください。
なんだろうな~。
どうして祥太くんは捕まったのかとか、あのままだったらみんな幸せだったかなとか、最後どうなったのかなとか、いろいろ考えることはあるんですけど、結局家族ってなんだろうな~~~と…。
血がつながっていなくても、つぎはぎの家族でも、愛があって幸せであればそれはもう家族なんだろうなぁ。
犯罪はもちろんよくないんですけど、そうせざる得なかった背景があって、ウーーン…。
それはそうと映画終盤、祥太くんが家族と決別して自分の未来を切り開いていく姿を観て、なんというか、家族って選べるんだな!?と思いました。
もちろん生まれる家庭は選べなくて、家族について悩んで、自分にも家族にもたくさん呪いをかけて、悲しい思いをしている人はたくさんいると思います。
最近では親ガチャ、子ガチャなんて言葉もありますものね。
でも、年齢を重ねて、自分で生活をまわせるようになってきて、住む場所を選べるようになったら、自分を大事にしてくれる人とその環境を、自分の家族という居場所に選んだらいいんだなぁと。
当たり前のことですが、この映画を観て、そう感じることができました。
そう思うと、大人になるってなんだか素敵ですよね。
いまどうにもならない家族のことで思い悩んで苦しい子どもさんがいたら、とりあえず!とりあえず一旦生きててほしいです。18歳くらいまででいいので!
家族を選ぶって自分の人生を選ぶこと。自分の道が選べるって最高ですよね。
まあ、家庭環境がすさんでいれば心も荒んで、そううまくはいかないのかもしれませんが!
とにかく、家族という絆で縛られた呪いをほどいて、生きる勇気を与えてくれる映画。
とってもおすすめです!ラブシーンが気まずくない人と観ましょう!